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禍福はあざなえる縄の如し。
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サクラローレルとナリタブライアン のお話


 新作、サクラローレルとナリタブライアンを投稿いたしました。
 pixivのキャプションでも書きましたが、今回は以前書いた「フジキセキとジェニュイン」の元イラスをと描かれたGallopさんが作成したオリジナルウマ娘、サクラローレルをお借りして物語を作成してみました。
 きっかけは実はマヤノトップガンの誕生日イラストでした。
 マヤノトップガンと言えば、マーベラスサンデー、そしてサクラローレルとの三強対決になった春の天皇賞が印象に残っています。もしサクラローレルが公式でいたらこの春天の二次創作を作ったのにな! と話題になりました。
 それはマヤノトップガンの物語、として考えていたからではあるのですが。
 しかしさすがはGallopさん、サクラローレルならいるぜとばかりにプッシュして下さいましたので、じゃあローレル主役のお話でも考えてみようかな! となったのが作成のきっかけでした。
 今回は最初からキャラクターをお借りするという前提がありましたので、普段作らないあらすじを作成して送り付けました!
 こんな感じで作ってみたいんだけどええかや?
 その内容は以下の通り。

 サクラローレルとナリタブライアン(仮)

・描写期間
 サクラローレルのデビューからナリタブライアンを差し切った春天まで
・テーマ 
 支えられることで頑張るウマ娘像を描く
・構成
 体質が弱くクラシック皐月賞に間に合わないローレル。
 幼馴染設定のサクラスーパーオーとサクラエイコウオーの応援に行く。チトセオーとキャンドルも幼馴染設定?
 エイコウオーは人気のプレッシャーで逃げつぶれるが会心のレースをしたのがスーパーオー。しかし大きな壁としてナリタブライアンが立ちはだかる。
 ダービーでブライアンと戦いたいと無理をした結果一度目の怪我。
 ナリタブライアン三冠制覇。
 その後もナリタブライアン快進撃。
 ローレルにようやく復調気配。
 このあたりでローレルに「支えてくれる人の応援が力になるんだ」みたいなことを言わせてナリタブライアンに「私には分からない感情だな」みたいなことを言わせてみる。BNW作中の台詞「私はレースに集中できるようにノイズになるものを見ないように、聞かないようにしている」も使えれば使う。
 春天で勝負だ! と思った矢先にナリタブライアンに故障発生。それならばと思っていたらローレルが大けが。
 本気で引退を考えるほどの重傷だったが、復帰を目指すことに。
 このあたりでローレルとブライアンに再戦の約束をさせても良いかもしれない。ブライアンが約束するほどのところまで気持ちを持って行けなければローレルのみに描写を集中させる。
 ひと足先にブライアン復帰、秋天惨敗。チトセオーが勝ったことに軽く触れる。
 アニメBNWの誓いではこの秋天の後描写が阪神大賞典に飛んでいるので、描かれていないこと良いことに史実と違ってジャパンカップと有馬記念は回避した、でもいいかもしれない。
 出走させる場合は、何か理由を考えないとおハナさんが無能になってしまう。
 ブライアンがどうしても走りたいと願って、汚名を被るのを承知でおハナさんが許可したとか……。でもアニメのグラスワンダーとのやり取りからくるイメージでは、出走させない選択肢を採りそうなタイプな気がする。
 支えられ、頑張ってきたローレルについに訪れる充実の時。復帰戦で何と一番人気ジェニュインをやっつける。
 ナリタブライアンとローレルの会話をこの辺りに挿入。「どうしてお前は走れるんだ、怪我が怖くはないのか」からの「怖い、でも支えてくれる人がいる。いつ壊れてもおかしくない足だけど、信じて支えてくれる人たちがいる、だから走れるんだ」的な返答。これで史実ブライアンの「故障以降怪我が怖くなって全力で走れなくなった」フラグを折る。
 阪神大賞典は軽く触れる程度。
 春天前、トップガンとブライアンの二強対決雰囲気の中、フジキセキが警鐘を鳴らす。私の同級生の皐月賞ウマ娘を差し切った彼女も軽視して良い相手ではないと思いますよ。
 ナリタブライアンそれを聞いて不敵にほほ笑む、知っているさ、と。このあたりで上記の私には分からない感情を否定、多くのものに支えられそれを受け止めてきたローレルの強さを認める、と同時に私にだって支えてくれる人はいるのだとブライアンの内面の変化を描く。
 そして春天。
「変わるのかー…………変わったー!」
 の実況は使いたいところ。
 レース後にお互いを支えてくれる人たち、そして注がれる声援を誇らしく、自慢だなみたいな感じで笑い合って。
 支えてくれる人たちがいて、応援してくれている人たちがいる。だからこれからだって走ってゆける、みたいな感じでエピソードエンド。
・設定
 ローレル、スーパーオー、エイコウオーは幼馴染設定。たぶんセリフは無い。
 トレーナーは調教師モデルの老トレーナー。作中表記はベテラントレーナー辺りにした方が読者が混乱しなくてよいかも。
 チトセオー、キャンドル、バクシンオーは騎手モデルのトレーナーなので別チームとして描写、あるいは前作で表現した同一チーム、複数トレーナーにする。


 すると快くキャラクターの使用を許可下しましたので、ここぞとばかりに私は調子に乗りました!
 それならばサクラローレルのパーソナルデータを提供してくれ! と。
 そして再び送り付けたのが以下の文章。

・サクラローレルパーソナルデータ
※身長→
※体格情報、表現→細身で華奢?
※髪色文章表現→金色に近い栗毛?
※髪型文章表現→素直な長髪を日本のお下げに結ってある?
※口調、言葉遣いの特徴
 目上の人→
 親しい友人→
 親しくない知人→
※口癖があれば→
※一人称→
※呼び方
 ナリタブライアン→
 サクラチトセオー→
 サクラキャンドル→
 担当トレーナー→
※呼ばれ方
 ナリタブライアンから→
 サクラチトセオーから→
 サクラキャンドルから→
 担当トレーナーから→
※好きな食べ物あれば→
※苦手な食べ物あれば→
※成績はクラスでどのあたりか→
※得意なこと→
※苦手なこと→
※好きな場所→
※尊敬しているウマ娘がいれば→
※トレセン学園入学前の心境→
※トレセン学園入学前の周りからの力量評価→
※場所、場面、時、何でもありで「サクラローレルが言いそうなセリフ」を思いつく限り
 →「」
 →「」
 →「」
 →「」
 →「」
 →「」
 →「」
 →「」
※実際に使うかどうかは別として昨日送った「作中」で「サクラローレルに言わせたいセリフ」があれば
→「」
→「」
→「」
→「」
→「」
→「」
→「」

 
 これに記入して返信するんだな!
 とばかりの鬼のような要求。
 しかしGallopさんは強かった!
 戻って来たのが以下の文章です。

・サクラローレルパーソナルデータ
※身長→160cm(スズカさんくらい)

※体格情報、表現→発展途上だが、筋肉の付きやすい恵まれた体格

※髪色文章表現→金色に近い栗毛

※髪型文章表現→素直な長髪を二本のお下げに結ってある?

※口調、言葉遣いの特徴
目上の人→腰は低く「ですます」口調だが、難しい敬語は使わない。
親しい友人→「だよ~」「そっか~」といったほんわかした口調で
親しくない知人→基本的に御人好しと考えている為未設定。

※口癖があれば→「だよ~」

※一人称→私

※呼び方
ナリタブライアン→ブライアン(呼び捨て)
サクラチトセオー→チトセさん(先輩だった場合)
サクラキャンドル→キャンドルちゃん(後輩だった場合)
サクラバクシンオー→バクシン姉さん(先輩だった場合)
サクラスーパーオー→スー
サクラエイコウオー→エイコ
※※基本的に先輩にさん付け、後輩にちゃん付け、動機にタメ口という設定。
担当トレーナー→じっちゃん(境調教師モデルの場合、サクラ家と縁の深い重鎮)あるいは普通にトレーナー。

※呼ばれ方
ナリタブライアンから→ローレル(あるいはフルネーム)
サクラチトセオーから→ローレル
サクラキャンドルから→ローレル姉さま
担当トレーナーから→ローレル

※好きな食べ物あれば→山盛りサラダ(どこぞの大食らいにも負けません)

※苦手な食べ物あれば→ジャンクフード(栄養価などに厳しい性格)

※成績はクラスでどのあたりか→当初は成績が振るわず落ち零れ。自主練を繰り返して徐々に成績を上げて中堅まで。勉強は普通。

※得意なこと→努力と忍耐

※苦手なこと→慌ただしい事態

※好きな場所→児童書店(可愛いもの、優しいものが好き。難しい話が苦手)

※尊敬しているウマ娘がいれば→ブライアン(トレーナーと見た皐月賞にて)

※トレセン学園入学前の心境→天真爛漫で幼少期から走るのが好き。サクラ家の先人に続くようにトゥインクルシリーズに臨む。入学前は三冠という存在すら良く解っていない。

※トレセン学園入学前の周りからの力量評価→同年代より少し背の高いだけの普通の女の子。発展する可能性のある恵まれた体格を評価するものは一部だった。

※場所、場面、時、何でもありで「サクラローレルが言いそうなセリフ」を思いつく限り
→「ちゃんと栄養には気を使わなきゃ」
→「今日も朝練行ってくるね~」
→「一緒に練習する?(ダッシュ50本)」
→「私で良かったら手伝うよ~」
→「じっちゃん疲れてない?肩揉んであげるよ~」
→「あみら!(チケゾーと同レベル)」
→「明日も練習だから、もう寝るね~」
→「私、こう見えて結構力持ちなんだよ~」

※実際に使うかどうかは別として昨日送った「作中」で「サクラローレルに言わせたいセリフ」があれば
→「仕方ない・・・よね。こうならないように練習を続けていた筈なんだけど・・・やっぱり、無理しちゃってたのかな・・・?」(一度目の怪我)
→「私、必ず戻ってくるね・・・そしたらその時は・・・一緒に走って欲しいな」(ブライアンとの約束)
→「大丈夫・・・大丈夫だよ、ローレル・・・終わりじゃない・・・まだ、終わりじゃないよ・・・」(二度目の予後不良級の怪我)
→「負けたくない戦いがあるから、一緒に戦ってくれる仲間がいるから・・・そして、守りたい約束があるから!」(消沈するブライアンに向けての鼓舞)
→「ブライアンのライバルの座・・・私だって譲りたくないもんね!」(マヤに対してブライアンを巡ってのライバル宣言)
→「やっと、追いついたよ・・・ブライアン!」
→「じっちゃん・・・ありがとうね・・・私のトレーナーになってくれて」

脇役補足
サクラバクシンオー→年上にも年下に対してもおせっかい焼き。入院中のローレルのお見舞いを行ったり、退院後のリハビリに付き合ったり等、どこまでも実直なサクラ家の事実上のリーダー。
サクラチトセオー→ボソボソ喋りで能面ヅラ。口よりも態度で示すを心情のいぶし銀。レースの結果より自分が納得出来る戦いを求める。自身のトレーナー(小島騎手モデル)とは似た者通し故の犬猿の仲。後輩であり妹分のローレルを可愛がっており(養ってもらってる)、バクシンオーと共にローレルを支える。趣味はお面集め。
サクラキャンドル→非常に気立てが良く、サクラ家で最も交友関係が広い。ジェニ達とも同期でクラスメイト。基本的に年上相手には腰の低い敬語を使いサクラ家の先輩は皆〇〇姉様とつける(実姉は何故かお姉ちゃん)。ぐうたらで一見やる気の無さそうな実姉に対しては毒舌と言えるほど容赦ない。
サクラスーパーオー→ローレルとは幼馴染。チームのリーダー格を務めるクールな委員長タイプ。ブライアンとの戦いで身体と心に致命的な傷を負うことになる・・・。
サクラエイコウオー→ローレルとは幼馴染。チームのエース的存在で好戦的な性格。その性格が災いしてレースでは精彩を欠く事もしばしばある。

 このデータとイラスト、そしてキャプションを眺めながらイメージを膨らませて作成したのが本作品になります。
ぼく「サクラローレルは結構イメージ通りに書けたと思う」
友人「そりゃあ、下手したらこれ公式ウマ娘よりよっぽど情報多いじゃないかwww」
 読んで下さった方に、サクラローレルと言うウマ娘の魅力が伝わればいいな、と思いながら頑張って作りました。
 楽しんで頂ければ幸いです。

 そしてもう一人の主人公ナリタブライアン。
 非常に難しいキャラクターでした。ナリタブライアンを特別な存在だと思っているファンは少なくありません。そんなファンにも、このブライアンも魅力的だな、と思って貰えるようにと悩みながら作りました。
 一番気を付けたところは、やはり故障による変化。
 これは成長の部分は確かにあるのですが、単純な成長としては描きたくなかった。クラシック時点で見せた、史上最強を夢見させるほどの走り。それを決して否定することなく、その時とは違った強さに気づき、手に入れるナリタブライアン。成長ではなく、変化。
 作者としてはそのつもりなのですが、上手く伝わりましたでしょうか。
 アニメではWDTにもしっかり出走していたナリタブライアン。ウマ娘世界ならではのナリタブライアンの道がより良いものであってくれればな、と思っています。

 作り始める前から長くなりそうだなとは思っていましたが、まさかのウマ娘短編では最多文字数を更新。
 トータル文字数も40万文字を突破してしまいまいした。
 さすがに燃え尽きたので次の予定はありません!
 でも私はおだてに弱いので褒められるとやる気になる、かも、しれません……。
 けどいくら何でも本当に燃え尽きたよ!
 https://twitter.com/kurihuji01/status/1069592087392411648  


二次創作 | 20:41:11 | Trackback(0) | Comments(0)
同期というのはね、楽しいことを持ち寄って二倍にし、辛いことは分け合って半分にするものなのよ のお話

 さて、今回は自分史上初の試み、他の作者さんとの合作に挑戦してみました。
 作成のきっかけは実はかなり前で、バレンタインよりもさらに前だったような記憶があります。
 確か、ウマ娘のファンサイトで、スピカやリギルに対抗できるチーム編成がどうたらこうたらみたいな内容の記事があったらしく、Twitterのタイムラインに流れていたのを見かけて話題になったのです。
 スピカもリギルも強すぎるよなあって話をしていたのですが、その時にその二チームのメンバーが揃ったドリームトロフィーで、理論も展開もすっとばしてなんかやらかしそうって言ったらサニーブライアンだよね。
 そんな風に話題になったのです。
 そしてその時すでに調子に乗りに乗って、サイレンススズカ、マチカネフクキタル、タイキシャトルの三人がゲストで招かれた番組で、勝ちウマ娘を伏せて予想。レース後に三人がオープンすると全員が同じ名前を書いている、というシチュエーションが美味しいじゃないか! と本作品の基本的な流れが出来上がっていたのです。
 その後バレンタインSS、そしてウイニングチケットの話と作成をした後、じゃああの話を掘り起こして一緒に作ってみようよとなったのが本作品です。
 二人で作りましたので、当然いつもの私の作品とは作風が違いますし、逆にりふぃさんの作風ともまた違ったものになっていると思います。
 その違いを楽しんで頂けたら嬉しいですね。

・冒頭パート
 私がベースを作成して、りふぃさんが微調整を行ってくださいました。
 サイレンススズカがギギギとなっている部分はりふぃさんの味付けですね!
 勝利を引き寄せる壺を大切にして毎日磨いているサイレンススズカ、というのは是非とも作ってみたかったんです。

・WDT前、チームミーティングパート
 ベースを私が作成しまして、りふぃさんが大幅な加筆をしてくれたパートです。
 初稿では出走ウマ娘の名前も出しておらず、内容もボリュームが無かったところから加筆でかなり面白くなっているのではないでしょうか。
 パートの狙いとしては、リギルとスピカがお互いを意識しすぎて他への注意が散漫になっている点を描き、その上でサイレンススズカとタイキシャトルがそのことには気づいている、という部分を出しました。
 難しかったのが、やはり気づいてはいるけど黙っておこう、と二人のウマ娘が考える理由付けですね。作中表現しましたように「同世代のダービーウマ娘」への思い入れはもちろんありますが、同時にチームへの思い入れもある訳ですから、そのあたりのバランス調整が難しかったですね。

・WDTレース前パート
 ここもベースを私が作成し、りふぃさんが加筆、その上で私が再修正する流れで完成したパートです。
 内容としては本作品のキモである勝ちウマ娘を予想する場面ですから、掛け合いの面白さが出せればと思って作成しました。
 りふぃさんが作成して下さった内容が非常に面白くて私自身かなり好きなのですが、私との合作ではちょっと尖り過ぎてこのパートが浮いてしまうということで、幾つか修正をしてあります。
 前後の繋がりは良い感じになったと思いますが、折角の味が薄れてしまったところもある訳でして。
 なので、ここでこのパートのりふぃさんバージョンを公開してしまいます。

「差し切りスナイパーズ、というのはどうでしょうかっ」
「さっすがフクキタル! ナイスネーミングデース!」
「ライスシャワーさんとのペアで縁起物コンビ、ハッピーツインズなんてのも考えたんですけどねっ!」
「ライスちゃんは乗り気ナノー?」
「もっちろんですよ! このままではブルボンさんが逃げ切りシスターズに取られちゃうかもしれませんよ、と焚きつけ……いえ、説得したところ快く参加してくれましたっ」
「ウソでしょ……」
「やっぱり逃げ切りシスターズに対抗するには、差し切りスナイパーズの方が面白いと思いまして! これは盛り上がりますよっ」
「ゴーアヘッド! ゴーアヘッド!」

 サイレンススズカが遠い目をしていたところで実況席の方から呼びかけが入ってくる。
 サイレンススズカにはチームスピカによるリギル対策を、タイキシャトルにはリギルによるスピカ対策を尋ねられた。

「はい、リギル対策は万全です。皆気合も入っていましたし、決してリギルには引けを取らないと思いますよ」
「モッチロンバッチリデース! ハニーがしっかり作戦を立てていましたし、スピカには負けないと思いマース!」

 と、どちらも譲らない姿勢を見せれば、マチカネフクキタルにはどのウマ娘が勝つかと予想を尋ねられた。

「そうですねっ、これほどのウマ娘がぶつかり合えば私の占いをもってしても容易に先は見通せません。皆さん強い方ばかりですから、誰が、どのタイミングで仕掛けるのかが勝負のカギになるでしょうっ! 逆に言えば、それ次第で誰にでもチャンスはあると言えますね!」
「あらあら、守りに入ったウマ娘の玉虫色な予想ねフクキタル」
「あぁん? 私は予想じゃなくて占いだって言ったんですけどねスズカさん。悪いのは耳ですかそれとも頭ですか?」
「占いでも予想でもイワユル、アタリサワリの無いコメントデースね」
「むっ……皆さん私の占いを舐めたら痛い目にあいますよ?」
「うふふ。シャトル、そんなこと言っちゃ駄目よ。マチカネフクキタルさんの占いではレースの予想なんてとてもとても」

サイレンススズカは含みを込めた冷笑で同期の菊花賞ウマ娘を切りつける。
それは先程の壺の件で醜態をさらした意趣返しもあったろう。
しかし一方では心からマチカネフクキタルの占いを信じていない面もある。
サイレンススズカの態度から本気の不信を感じ取ったマチカネフクキタルは怒気を吐き出して笑んで見せた。

「良いでしょうスズカさん。その貧相な胸にふさわしい安っぽい挑発に、まんまと乗ってあげようじゃありませんか!」
「私の胸程も信ぴょう性のない占いもどきがもし外れでもしたら、その時は私が受けた辱めに見合う代償を払ってもらうわよ」
「私の占いが外れた時は誠心誠意お詫びの印として、幸運を招くまねき猫でも持ち主に危機が迫ると身代わりになってくれる水晶球でも運気を上昇させるパワーストーンでも金運アップのブレスレットでも、お好きなものを差し上げようじゃありませんか!」
「そういうのは良いから」

 そう言ってマチカネフクキタルが自分のバッグをごそごそと探り始めると、映像スタジオに戻ります、の声が聞こえて来た。。
 その様子を見るサイレンススズカの目に、水晶球や名前は知らないが占いに使う細い棒が入ってくる。ポロリとバッグの口から零れ落ちたわら人形が持ち主に掴まれてまたバッグに押し込められているが、サイレンススズカはそれを見なかったことにしようと決めた。
 しばらくバッグを探っていたマチカネフクキタルは目的のものを見つけ出すとひとつを自分の目の前に置き、そして同じものをそれぞれタイキシャトルとサイレンススズカの前にも置く。

「カード?」

 タイキシャトルの問いかけにマチカネフクキタルが大きく頷いて応える。
 それはトランプくらいの大きさのカードで、片面にはいかにもタロットカードでございますと言った模様が印刷されていたが、もう片面には何も印刷されていなかった。

「今から私は占いによって勝ちウマ娘を導き出し、このカードに書き込みます。お二人も無駄とは思いますが、せいぜい知恵を絞って勝ちウマ娘を予想してください。貴女方の予想と我が占い……どちらがより正確な未来を見通すか、おのずと明らかになるでしょう」
「ワァオ! それはトッテモ楽しそうデース!」

 面白いことが大好きなタイキシャトルがまずその提案に飛びついた。
 そうして二人してサイレンススズカに期待のこもった視線を向けてくる。
受けて立つならマチカネフクキタルの思い通り。
しかし突っぱねれば不戦敗と取られるだろう。
正直どちらも気に食わないが、この相手を心から悔しがらせるには真っ向から挑むよりないのである。

「良いわよ。付き合ってあげるわ」」

 サイレンススズカの返答を受けてマチカネフクキタルとタイキシャトルの手のひらが打ち鳴らされた。

「ではっ」

 まずマチカネフクキタルが手元が見えないように注意しながら、マジックペンでカードに予想を書き込む。
 ペンを渡されたタイキシャトルも、全く悩んだ様子を見せずにカードに書き込みをすると、今度はそのペンをサイレンススズカに。
 サイレンススズカはペンを持った手をカードに近づけると、ふた呼吸。
 その後ゆっくりと息をつくと、ペンを走らせる。
 そうして伏せられた三枚のカードがそれぞれのウマ娘の目の前に置かれた。

「自信は?」

 と、マチカネフクキタル。

「どうかしら」

 と、サイレンススズカ。

「結果を見てのお楽しみ、デース!」

 タイキシャトルもそう答えて三人は顔を見合わせる。
 実況席ではドリームトロフィーシリーズのお約束になっている言葉でレースの開幕を告げている。

『さあ、舞台は整いました。ウインタードリームトロフィー、栄光の座はただひとつ! いま……スタートしました!!』

 いかがでしょうか? こっちの方が良いという方もいるんじゃないかな、と私は思っています。

・WDTレース後パート
 そしてネタバラシ。
 短いパートですが、前パートと合わせて本作品のキモですね。
 ここは殆どが私が作成して、りふぃさんには微調整をして頂きました。ただ、書いたのが私というだけで、フクキタルがダービーに出ていたことを忘れられる、などのアイデアを出していただきました。
 短いながらも三人のウマ娘の良さが出るように頑張ってみたところです。
 なお最初の案では勝ちウマ娘の「例の台詞」で本作品を閉めるつもりでしたが、後日談パートが付け加えられることに。
 仕方ないね! 伏線回収しないといけないからね!

・後日談パート
 こちらは殆どりふぃさんの作成。
 伏線回収? 任せた! で丸投げしてみたり、一シーンに六人登場とか私の力量では無理だ! 助けて!
 と一番難しいところを作って貰った挙句、最後に数行だけ付け足して物語を閉めるという悪行三昧。
 作中最もりふぃさんの個性が出ているパートではないかと思いますので、このパートが好きな方でまだ未読の方がいらっしゃったら、是非りふぃさん作のウマ娘二次創作小説「コンドルは飛んでいく」をご覧になって下さい、楽しめること請け合いです。

 そんなこんなで合作チャレンジの本作品。
 実は作者が一番楽しんでいるんじゃないかと思っていたりするのですが、読んで下さった方も面白いと思って頂けたら幸いです。

 褒めてくれ! という潔い姿勢が気に入って設置しているTwitterの褒めて箱です。気が向いたらご利用くださいませ。
 https://twitter.com/kurihuji01/status/1069592087392411648


二次創作 | 01:05:28 | Trackback(0) | Comments(0)
ウイニングチケットと運命の日本ダービー のお話


 苦労したアピールはうっとうしい事この上ないだろうとは思うのですが、本ページはわざわざ作品解説を読みに来た奇特な方しか読まないと思われますので、言っちゃいます。
 本作品の完成にはそれはもう苦労をしました!
 構想自体はかなり早期からありました。スーパークリークと涙の菊花賞を作成した時だったでしょうか。作中で幼年学校の存在に触れたんですよね。その際に、アローエクスプレスが育てたウイニングチケットというアイデアがあるにはあったのです。
 ですが、何せ競走馬ウイニングチケットと柴田政人騎手の物語は競馬のエピソードの中でもトップクラスに熱く、面白いのです。
 競馬そのままで無茶苦茶面白い話を、果たしてウマ娘アレンジしてウマ娘ならではの面白さが出せるだろうか、と言う点で作成までは至りませんでした。
 そこからなんやかんやでじゃあ作ってみようかと作り始めてはみたものの、まあ中々形になってこない!
 作成に費やした期間実に二か月強!
 途中何度も没の危機を乗り越えました。
 やはり競馬のエピソードが私の中で印象が強すぎて、普段「ウマ娘の世界の物語」を作りたいと思っているのに、ちょっと競馬色が強くなりすぎたりと、バランス感覚がくるってしまったところも非常に大きかったです。
 創作仲間に書きかけの作品を披露しながらダメ出しをして貰い、書いては修正、書いては修正を繰り返しましたね。
 結構な大幅改稿をしていますので、どのパートも初稿からはかなり違ったものになっています。

・チームカペラについて
 pixivのキャプションにも書きましたが、私の三次創作を作って下さっている作者様の設定をお借りしました。
 今回の内容でさすがにこれまでのようにチーム名をぼんやりした感じではいくら何でも味気ないということでお願いしたのですが、わりと私のオリジナル色を出してしまった部分もあり、ここまで勝手に作って良いんだろうかと思ったりも。
 当初はもう少しチームカペラについての掘り下げ部分もありました。ミホシンザンや、プリテイキャストにも触れて、日本ダービー前にウイニングチケットを応援するシーンもそれぞれに台詞を準備していたのですが、あまりにも枝葉の部分が増えすぎてメインの物語がぼやけてしまうとのアドバイスをもらったこともあって、思い切ってバッサリと伐採。
 現在の形になりましたが、私としてもこちらの方がすっと読めて良かったかなと思っています。

・アローエクスプレスとウイニングチケット
 未実装ウマ娘にして、タイトルに反して実は本作品のヒロイン。
 上記のように、ウイニングチケットがアローエクスプレスの教え子、という部分が根本のアイデアだったので、そこからお話を膨らませて競馬とはまた違ったウイニングチケットの「運命の日本ダービー」を作成してみました。
 ここもバランスが非常に難しかった部分でして。
 公式ページのウイニングチケット詞で、「夢はトレーナーさんの夢を叶えること!」というものもありますし、キャラクター説明にも「夢はトレーナーのために日本ダービーを制すること」とありますが、それでもやっぱり「誰かのため」だけではなく、彼女自身の夢としてのダービーを描きたかったのです。
 ウイニングチケットがトレーナーさんの夢を叶えてあげる、だけにしないように。
 アローエクスプレスやトレーナーの夢をウイニングチケットに押し付ける形にならないように。
 このバランスは本当に難しくて、読んで下さった方に伝わるかどうかはなかなか自信が持てないところではありますね。

・アローエクスプレスとカペラのトレーナー
 アローエクスプレスの乗り替わりについては、競馬のエピソードです。若き日の柴田政人騎手のその後の生き方を決めることになった出来事だったと言われています。
 勝てるようになった騎手は所属厩舎を離れてフリーで依頼を受けるのが当たり前の世界で、お世話になった厩舎の所属であり続けた。
 他の騎手から有望な騎乗を「奪う」ようなことを嫌って、良い馬よりも世話になったなどの人情を優先する騎乗を続けていた。
 など、勝利数を伸ばすという観点からは不利であっても、柴田騎手はその生き方を貫きました。
 ファンはそんな不器用で武骨な彼の人柄を愛していましたし、実績で劣っていても岡部騎手と同等の評価をしていたように思います。
 とは言え、です。
 それをそのままウマ娘のエピソードにするのはまた難しい。
 例えば柴田騎手がウイニングチケットの騎乗を受けるまでには紆余曲折がありました。
 デビュー戦で負けたのは作中の物語と同じなのですが、競馬ではその後横山騎手で初勝利をあげたウイニングチケットは葉牡丹賞に出走します。
 ここでも柴田騎手は有望なウイニングチケットよりも人間関係を優先して他の馬に騎乗しました。そのまま横山騎手に騎乗させると、彼から奪う形になるウイニングチケットに柴田騎手は二度と騎乗しないだろう、という調教師の配慮により鞍上に田中騎手を配して二勝目をあげてました。そしてホープフルステークスでついに柴田騎手は調教師の熱意に応える形でウイニングチケットの騎乗を承知し、翌年のクラシックもウイニングチケット最優先で騎乗することになるのです。
 非常に柴田騎手らしいエピソードで私も思い入れが強いのですが、そのままウマ娘でやってしまうとどうかな、と。
 ウマ娘が自分の意志でチームへの所属を希望していて、お話の流れ的に最後には受け入れるのにここまで何度も拒否し続ける姿は、格好良いよりも頑固が過ぎるのかな、と。
 私自身も創作仲間の指摘で気づかされた部分ではあるのですが、自分の好きな競馬のエピソードを若干アレンジしてでも、ウマ娘の世界に馴染むようにした方が良いのかなと思い、現在の形になりました。
 このあたりも大きく初稿から改稿した部分です。
 カペラのトレーナーの人柄はこのお話のキモでもありますので、柴田騎手とは違った「カペラのトレーナー」に好感を持って頂ければ嬉しいところですね。

 褒めて! という潔い姿勢が気に入って設置しているほめて箱。気が向いたらご利用ください。
 https://twitter.com/kurihuji01/status/1069592087392411648 

二次創作 | 17:48:15 | Trackback(0) | Comments(0)
オグリキャップとタマモクロス のお話

 オグリキャップ。
 第二次競馬ブームの立役者にして、社会現象にまでなった存在です。
 当時、競馬を全く観ない女性や子供に至るまでその名前を知っていたと言われる程の名馬ですね。
 地方競馬場の笠松から、中央競馬に挑戦。クラシック登録制度の問題で皐月賞や日本ダービー、菊花賞に出走が叶わない状態でもひたすらに走り、勝ち続けるその姿は、多くの人々に感動と共感を抱かせました。

 オグリキャップはクラシックレースをルールで締め出されてしまったので、三歳時(当時は四歳、クラシック世代)から秋の天皇賞に挑戦することになりました。
 当時はクラシック世代の若駒と完成された古馬との間には実力差があるとされていて、菊花賞を目指さずに天皇賞に出走するケースは珍しかったのです。
 そこに待ち受けていたのが、連勝で春の天皇賞と宝塚記念を連勝して現役最強に上り詰めたタマモクロスでした。

 タマモクロスとオグリキャップの対決に競馬は大いに盛り上がりました。
 秋の天皇賞、ジャパンカップ、そして有馬記念と三戦を戦った二頭はタマモクロスの二勝一敗。タマモクロスは有馬記念を最後に引退してしまい、オグリキャップはその後スーパークリークやイナリワンらと平成三強を形成し、競馬は最高の盛り上がりを見せるのです。

 本作品を作成するにあたって一番迷ったのが、タマモクロスをどんな風に描くのか、でした。
 これまで描いてきたウマ娘たち、ミホノブルボンでありライスシャワーはそれぞれ故障で競走生活が終わりました。ダンツシアトルも不遇であることは多くの人が感じるのはないでしょうか。
 彼ら(彼女ら)はそれぞれに不幸や不遇であって、その先を夢の世界で描くことに迷いはありませんでした。
 しかし、タマモクロスはほんの少し違うのです。
 競走馬タマモクロスはその現役生活をしっかりとまっとうし、オグリキャップの挑戦を受け、戦い。
 そしてオグリキャップにバトンを渡して世代交代とともに引退しました。
 競馬においては、この世代交代もまた醍醐味のひとつなのです。
 故障や事故はともかく、引退は決して不幸なものではないとは思うのです。

 色々と悩みはしたのですが、最終的には。
 これからも一緒に走るタマモクロスとオグリキャップを見てみたい。
 競馬では実現しなかったイナリワンやスーパークリークたちと戦うタマモクロスを見てみたい。
 そんな気持ちで、本作品を仕上げました。

 正直なところ、初稿ではラストシーンは全く違うものでした。
 引退と明確な描写こそ避けましたが、有馬記念を走り終わったタマモクロスは疲労とやり切った満足感に身をゆだねつつ、オグリキャップに後を頼む、そんな感じで考えていました。
 そこを方針転換、文字通りラストパートを取って付けて現在の形になりました。

 もしかしたら、受け入れられづらいifかもしれませんが、今ではこの形で良かったと自分では思っていますので、気に入って頂ければ嬉しいですね。

 タマモクロスを語るには、やはりオグリキャップの存在は不可欠でした。
 そしてオグリキャップを語るには、まだまだ語りたいウマ娘が沢山!
 まさに、どこを向いても主人公だらけ。そんな熱い世代のお話はこの後も作成投稿していますので、よろしければお付き合いくださいませ。


二次創作 | 04:18:18 | Trackback(0) | Comments(0)
タマモクロスとその日幸せな人々 の話

 前作で最終回のつもりでしたが、仮想箱庭馬主生活(ウイニングポスト)を楽しんでいる間にもさっぱりゲームがリリースされない、ということで、もうちょっとだけ続くんじゃ、の心持で創作をしてみることにしました。
 ミホノブルボンとライスシャワーの続編も考えないではありませんでしたが、どちらかというと他のウマ娘のお話も作ってみたいな、と考えた結果今回取り上げたのが、白い稲妻、タマモクロスでした。

 タマモクロスはそのドラマチックな生い立ちや競走生活から非常に知名度の高い馬で、数々の創作になったり、あるいは創作のモデルになったりしています。
 有名なところでは、競馬漫画のみどりのマキバオーのモデルはタマモクロスだと言われていますね。

 それほどまでに有名な存在なだけに、もう語りつくされた感もあるといわれてはいるのですが、ウマ娘の世界でのタマモクロスの物語もまた面白いのではないかと思い、ストーリーを考えてみた訳です。

 競走馬タマモクロスには、様々な悲劇がつきまとっていました。
 故郷の牧場が倒産して消滅してしまったというエピソードもその一つでしょう。
 牧場主さんはタマモクロスが競馬場で走るようになればきっと牧場は救われると信じていたそうですが、しかしタマモクロスの活躍を待たずして牧場は倒産してしまったそうです。
 このように、競走馬タマモクロスの活躍は生まれ故郷を救いませんでした。
 ならば。
 ウマ娘の世界ではタマモクロスの活躍が故郷を救う話があったって良いんじゃないか。
 そんなところが、本作品作成の原点でした。

 ドラマCDでタマモクロスは、大阪の生まれであると明言しています。
 関西弁ですし、その辺りはいかにもありそうな設定ですよね。そこで当初は史実と同様に生まれ故郷の牧場をベースに物語を考えていたのですが、どうにも大阪と牧場のイメージが結びつかなかったんですよね。大阪にも牧場はあるとは思うのですが。
 そこでかなりオリジナル要素は強くはなりますが、考えたのが「タマモクロス商店街」でした。
 かなりトリッキーな設定ではありましたが、思いのほか評判も良く、わりと受け入れられている感がありますね!
 古き良き人情噺、あるいは浪花節。
 タマモクロスのお話でこのストーリー、違和感がある方もおられるかもしれませんが、楽しんで頂けたら嬉しいですね。

 一話完結短編のつもりではあったのですが。
 当然と言うべきか、このお話を投稿した直後から、オグリキャップに関する感想が多く寄せられました。
 ……おいおい、タマモクロスを語るならオグリキャップの存在なしには語れぬだろう。
 そんな心の声にせかされるように、次のお話の作成に取り掛かったのでした!

二次創作 | 03:20:49 | Trackback(0) | Comments(0)
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