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Author:くりふじ
禍福はあざなえる縄の如し。
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東野圭吾「麒麟の翼」「祈りの幕が下りる時」感想
 東野圭吾作品には、様々な形の親子が登場します。
 赤い指しかり、今回の麒麟の翼しかり、最初に読んだ新参者しかり。
 親子が様々なドラマを見せてくれるのですが、共通するのは、罪を隠して無かった事にしたってろくな事にならない、と言う至極もっともな事ではなかろうか。
 以下、タイトル二作品の感想。




 さて、ここまで書いてきた「加賀恭一郎」シリーズの感想も今回でラスト。
 東野圭吾作品の感想はまだまだ続きますが、とりあえずひと段落ですかね。
 麒麟の翼はドラマにもなっている作品で、冒頭で書いたようにやはり親子の話になります。
 被害者の子は過去に罪を犯しました。後輩をプールでしごいているうちにおぼれさせ、瀕死にさせてしまったのです。後輩は命こそ助かりますが、全身に麻痺が残ってしまったような状態になっていました。
 ところがその事件を顧問教師が隠蔽、しごいていた者たちは罰せられることはありませんでした。被害者の子はその後良心の呵責から水天宮参り等を行い、それをある時親に発見され、不審に思った親が過去の事件を調べたところ、発覚を恐れた子の友人に殺されてしまった……と言うお話。
 何とも救いがありませんね。
 本当の被害者である後輩や家族からしてみれば、結局誰も彼も保身ばかりに見える事でしょう。後から回復を祈って水天宮参りをしましたって、だから何だよって話でしょう。そんな事より罪を明らかにし、必要であれば賠償し、それで初めて罪を償った事になるのではないか。
 ところが教師も当事者たちも事実から目を背け、真相を知って罪を償わせようとした親は殺されてしまいます。
 もう誰も彼も悪い!
 教師は間違いなく悪い。子供たちに悪い事をしてもばれなければ罰せられないと言う事を教えてしまった罪は、大変に重いものではあると思う。けれど一方で、結局は当事者たちが自己保身に走ってしまったと言うのも事実で、結局誰も彼も悪いなあ、と思ってしまいました。
 最初の容疑者は事故死してしまうのですが、これも結局置き引きをしていたので、悪い事をしなければ……と思わずにはいられません。
 良い話っぽくまとめようとはされていましたが、救いの無い話だと思いました。


 現在一番新しい加賀恭一郎のシリーズ、祈りの幕が下りる時。
 これも、親子の話です。
 加賀恭一郎の母の謎も明らかにされます。
 このお話、面白かったのですが、今一つ心に残ってなかったりするんですよね。
 これもやっぱり、悪い事をして、それを隠したが為に、最終的にもっと悪い事になってしまう、と言う話ではないでしょうか。
 あれ感想と言う割にこれだけしか思い浮かばないぞ。
 決してつまらなくはなかったのですが、特にこれといって思い入れも無い、そんな位置の作品です。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

日記 | 00:00:33 | Trackback(0) | Comments(0)
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