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東野圭吾「殺人現場は雲の上」「11文字の殺人」感想
 数日間が空いてしまいましたが、感想を書いた数はまだまだ10月に読んだ作品の半数にも満たない状態です。
 とにかく読みまくった!
 ここまでは比較的シリーズものの感想でしたが、今回は単発。
 以下、タイトル通り感想。




 殺人現場は雲の上、は二人のスチュワーデスを中心とした短編集でした。
 今ではキャビンアテンダント、と言うのでしたっけ。
 一人は優秀、ひとりは陽気ないわゆる凸凹コンビと言う奴でしょうか。定番ながら、非常に面白かったですね。
 殺人事件も扱ったものもありましたが、それだけではないミステリアスなものも。
 飛行機と言う乗り物を舞台にした様々な物語が楽しめる、と言う点で非常に面白いものと言えるでしょう。
 登場人物も魅力的ですしね。
 私が特に気に入ったのはマボロシの乗客。空港にかかってきた脅迫電話から始まる息詰まる物語……からの、コミカルなオチ。最高でした。
 ただ気に入らないお話もなくはありません。
 東野圭吾の他作品にもあるのですが、どうも作者は自殺によって保険金詐欺を働くと言う事を悪い事だと思っていないようなふしがあります。本作品に収録されている話でもそうですし、いずれ感想を書くと思いますが、ガリレオシリーズにもそんな話がありました。どちらも、最終的に自分の命を絶って保険金詐欺を行う行為を見破っていながら明らかにしない、等の共通点があります。
 まあ、好き好きではあるんですよね。
 私としては、保険金と言うものは心ならずも不慮の事故によって経済的な負担が発生した際に、それらを軽減する為に生まれたシステムだと思うので、金銭を得る事を目的とした試みは詐欺以外の何物でもないと思うのですが。他人を殺すのではなく自分を殺すのだから良いと言うものでもない気がします。
 とは言え、全体的には大変に面白い作品群でした。軽い短編集などが好きなら、読んで損はないと思います。

 11文字の殺人。
 タイトルに心惹かれて購入しましたが、わりとオーソドックスな内容でしたね。
 海難事故で流れ着いたグループ。一人が流されてしまいそうになっています。恋人が皆に助けを求めますが、自分の命が誰も大事ですから、助けに行く人がいません。そんな状態で一人の男が交換条件を持ちかけます。助けてやるからお前を抱かせろ、と言うもの。
 女性が承知したので、男は命を懸けて逃げ遅れた人を助けて「契約」を履行しようとしますが、目を覚ました救助された人とグループ全員に殺害されてしまいます。しかしその殺害は事故として処理されてしまったのです。
 これが、動機。
 誰もがしり込みする状況の中、自分の命を懸けて救助したのに、約束を守らず逆に殺された。このように書くとグループの方が酷いのですが、何せ交換条件が卑劣なものですから、難しいですよね。
 こういう極限状態における善悪、と言うものを鮮やかに描き出した、等と書くといかにも書籍品評のようです。
 さて殺された彼には恋人がいました。その恋人が復讐の為に生き残ったグループを次々に殺害していく、と言うものがこの作品の骨子でした。
 無人島より殺意をこめて。
 展開はオーソドックス、犯人も途中で見当がつきますが、上記の動機についてはなかなか明らかにされず、事実が明らかになった際の驚きは読んでいて大変に楽しいものでした。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

日記 | 00:00:03 | Trackback(0) | Comments(0)
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