■プロフィール

くりふじ

Author:くりふじ
禍福はあざなえる縄の如し。
良い事ばかりも続かなければ。
悪い事ばかりも続かない。
そんな毎日。

■最近の記事
■最近のコメント
■カテゴリー
■月別アーカイブ

■最近のトラックバック
■リンク
■ブログ内検索

■ブロとも申請フォーム
■RSSフィード
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
東野圭吾「回廊亭殺人事件」「犯人のいない殺人の夜」
 読んでも読んでも懲りずに買い足しているので、何か感想を書いても書いても本が増えていくと言う現象に陥っています。
 それも、読書の楽しみと言えるでしょうね。
 以下、タイトルの二作品感想。




 回廊亭殺人事件、推理小説のタイトルとしてはオーソドックスな〇〇殺人事件ですが、東野圭吾作品の中ではわりと珍しい方ではないでしょうか。
 発端は回廊亭で起こった心中事件。
 本来なら道連れで殺されてしまっていた筈の女性が生き残り、姿を老婆に替え、そして再び回廊亭に赴いて事件の真相をさぐる、と言うもの。
 主人公の一人称でお話は進むのですが、意図的に二点の情報が隠されていました。
 ひとつは、主人公がかつて愛した「ジロー」と心中事件で死んだ「二郎」は別人であった事。
 そして鯵沢弘美は男性であり、「ジロー」である事。
 これらが巧みに隠されている為、明らかになった際の爽快感はかなりのものでした。
 主人公の行動の理由の根源ですからね。最初はジローの敵討ちかと思いきや、何と自分を殺そうとした、そして自分の愛したジローを殺した者への復讐がその動機だったのですね。
 ラストは燃え盛る炎の中、「ジロー」に胸を刺されながらも彼を道連れに炎の中に消えてゆくのでした。
 悲しいお話でした。
 金持ちが生き別れた子に遺産を譲る。一見美談な行動でしたが、その行動によって幸せになった者は誰もいませんでした。
 考えさせられる話ですね。

 犯人のいない殺人の夜、は短編集です。
 わりと救いの無い、暗い話ばかりと言う印象でしょうか。
 特に「踊り子」「エンドレス・ナイト」等は一歩何かが違っていれば悲劇ではない物語になっていたでしょうし、白い凶器もどうしてこんな事に、と思わずにはいられないような悲劇でした。
 読んでスカッとした気持ちにはなれませんが、それなりに胸に来るものはありますので、暗めの短編集を求める時には良いのではないでしょうか。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

日記 | 00:17:22 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。