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東野圭吾「秘密」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」感想
 推理小説を求めて東野圭吾作品を買いあさる様になったのですが、特に何も考えずに購入した作品の中には、ミステリーではあっても推理小説ではない、と言うお話もいくつかありました。
 作者の懐の深さと言うか、月並みな感想ながら、こんな作品も書けるんだな、と思ったものです。
 以下、タイトル二作品の感想。




 さて秘密。
 交通事故で妻と娘が重体になってしまいます。妻は治療のかいなく亡くなってしまいますが、娘は無事目を覚ますのです。
 ところが、目を覚ました娘は自分は妻の直子だ、と言うのです。
 そんな感じのストーリー。
 いやあ、設定だけみるとまるでライトノベルのような、不思議な設定ですよね。
 東野圭吾作品はどれも非常に読みやすく、本格ミステリーが苦手な人でもするすると読めてしまうような魅力があると思うのですが、こうやって推理小説以外であっても、読みやすくて楽しいものになるんですねえ。
 どうやら娘の身体に妻の魂が宿ってしまったような状態。
 この状態で妻は人生をやり直すのですが、見かけは親子でも中身は夫婦。次第に色々な問題が出てきます。
 中身は妻であっても娘の人生、性生活の問題もあれば、自分の世界も作っていくものです。
 けれど見かけは娘であっても中身は妻。
 そんなジレンマを見事に描いているように思います。
 最終的には、娘の人生を尊重し、主人公である夫が事故から数年も経ってようやく彼女の事を娘の名で呼ぶのです。
 その後、娘の魂が戻って来たように思え、次第に妻の魂や意識は消えていきます。そして、二人の思い出の場所で妻は消えてしまうのでした……。
 そうして、娘の結婚式。
 ある出来事から、主人公は娘が妻である事に気づきます。妻は、夫の決意を尊重し、妻ではなく娘としての人生を歩むことにしたのです。つまり、最初から娘の魂は消えてしまっていたのでした。
 それに気付いた主人公ですが、それは一生の「秘密」として胸に秘めます。
 前向きながら、ちょっぴり切ない、そんな面白いお話でした。

 ナミヤ雑貨店の奇蹟。
 タイトルからして、推理小説に見えないなと思って購入したら、推理小説ではありませんでした。
 こちらも秘密と同じく、とっても不思議なストーリー。
 悪事を働いた三人が逃げ込んだある古びた雑貨店。そこは、過去からの悩み事が舞い込む不思議な空間でした。成り行きからその返事を書くうちに、三人の心境に変化が訪れて……、と言うストーリー。
 次第に明らかになるヤミヤ雑貨店と、児童養護施設丸光園とのつながり、そして悩み相談を通じでえがかれる人々の交流。
 それらは必ずしも幸せいっぱいでは無くても、そこらへんに幾らでもある平凡な人生だったりして、めちゃくちゃ感動すると言うタイプではないもののじんわりと心にしみてくるようなお話でしたね。
 白紙の相談に対する返事も本当に良かった。
 ナミヤ雑貨店の奇蹟の一夜のお話、大変に面白かったです。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

日記 | 00:00:48 | Trackback(0) | Comments(0)
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